DX Suite(ディーエックス・スイート) は、帳票ごとに読み取りたい項目を枠で囲んで設定できることや、1,000以上のプリセットが準備されているため、初心者でも直感的に操作することが可能です。低価格プランから利用できる点も魅力で、定型帳票を多く扱う企業におすすめです。
従来、RPAはPC上での入力や転記、データのダウンロード・アップロードといった定型業務を自動化し、大幅な効率化を実現してきました。しかし、RPA単体では紙やPDFなど「アナログの情報」を扱うことができず、自動化の範囲に限界があります。
そこでAI-OCRを組み合わせることで、紙の書類をデータ化し、そのままRPAがシステムに入力する流れを実現できます。両者を連携させることで、これまで人手に頼っていた帳票処理を含めた業務全体の自動化が可能になります。

AI-OCRとは、従来のOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)にAI技術(人工知能)を組み合わせた文字認識システムのことです。AI-OCRではディープラーニングや機械学習を活用することで精度が向上し、従来のOCRでは難しかった手書き文字の読み取りや非定型帳票の処理にも対応できるようになっています。これにより、従来は人手で入力するしかなかった紙書類やPDFから効率的かつ高精度にデータを抽出でき、業務効率化・コスト削減・ヒューマンエラー防止を実現することが可能です。
AI-OCRとRPAを組み合わせることで、紙からシステム入力まで一連の業務を自動化できます。主に、時間削減・品質向上・付加価値創出といった効果が期待できます。
手作業での入力と、ミスを防ぐためのダブルチェックにかかっていた時間をほぼゼロにできます。これにより、月60時間かかっていた作業を30時間に半減させたり、月25時間かかっていた業務をゼロにするなど、残業時間や人件費といったコストを大幅に削減します。
目視による手入力の工程がなくなるため、入力ミスや転記漏れといった人為的なミスを防ぎ、正確なデータを管理できる体制が整います。
そのため、データの品質が向上し、ミスによる手戻りやトラブルをなくすことができます。
従業員は「ミスをしてはいけない」というプレッシャーがかかる単純作業から解放され、精神的な負担が大幅に軽減されます。
また、自動化によって創出された時間を、分析や改善、顧客対応などより付加価値の高いコア業務に充てることが可能になり、企業全体の生産性が向上します。
AI-OCRとRPAを組み合わせることで、単なるデータ化に留まらず、その後の業務プロセスまで含めた一連の流れを自動化できます。
AI-OCRが請求書や申込書などから読み取ったテキストデータを、RPAが業務システムへ自動で入力・転記します。
APIを持たない古い基幹システムや、独自開発のスクラッチシステム、Excel、会計ソフト、電子カルテなど、人が操作できるあらゆるアプリケーションへの入力を自動化することが可能です。
RPAは、AI-OCRでデータ化した内容と、既存のシステムにある情報を自動で照合し、内容が一致するかを判定できます。
例えば、AI-OCRが読み取った請求書の金額と、基幹システム内の発注データが一致した場合のみ、次の承認フローに進める、といった条件分岐処理を自動化できます。これにより、これまで人が行っていた確認・チェック業務も自動化することが可能です。
AI-OCRが文書の内容(取引先名、日付、文書番号など)を読み取り、RPAがその情報を基にファイル名を自動で変更(リネーム)します。
さらに、リネームしたファイルを社内ファイルサーバーの適切なフォルダへ自動で振り分けて保存することも可能です 。
スキャンしただけの画像PDFは、ファイル名でしか検索できません。AI-OCRで読み取ったテキスト情報をPDFに付与することで、ファイルの中身まで検索可能になる「サーチャブルPDF」を自動で生成できます。
RPAがこのサーチャブルPDFを社内ファイルサーバーに保管することで、後から必要な書類を検索でき、簡単に見つけ出せるようになります。
業務プロセスの起点も自動化できます。RPAが特定のメールボックスを監視し、受信したメールに添付されているPDFファイルを自動でダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをAI-OCRに渡し、読み取り処理を開始させるという一連の流れを、人の手を介さずに実行できます。
AI-OCRとRPAの組み合わせは、特定の業務に限らず、あらゆる業界・職種の定型業務を効率化できる汎用性の高いソリューションです。
例えば製造業や卸売業、小売業、不動産業、建設業、運輸・物流業、医療・福祉業などあらゆる業界で一緒に使われています。
スターティアレイズでは、国内導入実績の豊富な「DX Suite」や、非定型帳票に強みを持つ「RECERQA Scan」など複数のAI-OCRを取り扱っています。お客様の帳票や業務課題に合わせて最適なサービスを選定できるほか、RPAやiPaaSなどの自動化ツールと組み合わせた活用も可能です。AI-OCR単体での導入はもちろん、業務全体を見据えた効率化・DX推進まで一貫してご支援いたします。
DX Suite(ディーエックス・スイート) は、帳票ごとに読み取りたい項目を枠で囲んで設定できることや、1,000以上のプリセットが準備されているため、初心者でも直感的に操作することが可能です。低価格プランから利用できる点も魅力で、定型帳票を多く扱う企業におすすめです。
RECERQA Scan(リチェルカ・スキャン)は、生成AIネイティブなOCRで、日本語で読み取りたい項目を指示するだけで簡単にデータ抽出ができます。取引先ごとにフォーマットが異なる契約書や請求書など、非定型帳票が多い場合に特におすすめです。
AI-OCR「DX Suite」とRPA「RoboTANGO」を導入し、業務効率化・自動化に成功されている企業様の事例をご紹介いたします。
製造業から不動産、医療業、BtoBサービス業などさまざまな業種・業界、部門でご利用いただいております。
現在、手書きと電子契約がありますが、OCRは手書き書類処理の自動化に利用しています。効果としては1回5分で1日15名(15枚)程の処理を毎営業日実施していたため、1日75分、月にして25時間かかっていたものがゼロに削減されました。
医療法人社団平郁会様
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これまでは、口座振替の用紙が届いたものを手作業でマンション管理の専用ソフトに登録するという作業が毎日30分以上かかっていました。しかしAI-OCRとRPAの導入により、ボタン一つでほぼ自動化することができるようになっています。
株式会社エステム管理サービス様
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BtoBの出荷作業において、手作業の多い発注書のデータ入力工程をいかに定型化するかが課題となっていたことから、RPAとAI-OCRを導入。結果、出荷作業にかかっていた月60時間の工数を30時間まで削減することに成功しました。
株式会社SOLIA様
事例を詳しく見るスターティアレイズでは、AI-OCR単体での導入はもちろん、AI-OCRとRPAを組み合わせたご提案・ご提供が可能です。