そもそもRPAとは

RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略でロボットによる業務の自動化を行う仕組み・ソフトウェアのこと

RPA(アールピーエー)とは、「Robotics Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略で、「ロボットによる業務プロセスの自動化」を意味します。RPAは、人がパソコン上で行っている定型業務をソフトウェアロボットが記憶し、代わりに自動化し実行するソフトウェアまたはその仕組みを指します。

RPAは、データ入力・転記、データ集計・加工、ファイルの作成や移動、メールの送受信、ウェブサイトでの情報収集など、繰り返し行われる作業を自動で実行することができ、これにより業務の時間短縮、コスト削減、ヒューマンエラーの軽減といったメリットを企業にもたらします。
RPAの導入により、従業員は単純作業から解放され、より創造的で価値の高い業務に注力できるようになるため、全体の生産性の向上が期待できます。また、24時間365日稼働することが可能なため、業務の迅速化や顧客サービスの向上にも貢献します。

RPAは、金融・製造・卸売・医療・小売・物流・ITなど、業種を問わず幅広い分野で導入されており、特に、ルーティン業務や繰り返しの作業プロセスを持つ業務において、その効果を最大限に発揮します。

一方で、RPAはルールに沿った作業を自動化するツールであるため、複雑な判断が必要な業務や創造性を要する業務には適していません。そのため、RPAを効果的に活用するためには、企業が抱える課題を正確に理解し、自動化によって解決可能な業務プロセスを適切に選定することが重要です。

デスクトップ型RPAとは

デスクトップ型RPAとは?

デスクトップ型RPAとは、個人または特定のパソコンにRPAをインストールして業務を自動化するソフトウェアのことを指します。定型的かつ繰り返し行われる業務を自動化することで、作業効率の向上やヒューマンエラーの削減を実現します。

デスクトップ型RPAの大きな特徴としては、導入の手軽さです。プログラミングなどの専門的な知識を必要とせず分かりやすい操作画面であることから、現場の担当者でも簡単に利用することができます。さらに専用のサーバーを設置する必要がなく、特定のパソコンにPRAのソフトウェアをインストールするだけで、すぐに業務を自動化することが可能です。

デスクトップ型RPAは、データ入力・転記、ファイルの保存・移動、データの集計、メールの送信、レポート作成など、従業員の日々の業務で時間を取られがちな作業の自動化に向いています。
そのため、小規模から中規模のビジネス、個人または特定の部門内での業務改善を目指す際にはデスクトップ型RPAの利用が最適です。

デスクトップ型RPAの5つの特徴

デスクトップ型RPAの主な特徴として「パソコンごとにRPAをインストールする」ことをはじめ、「個人や部門単位の業務を自動化」「低価格」「専門知識・スキルが不要」「クラウドからローカル環境のアプリケーションまで対応」できることが挙げられます。
本章ではそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。

1. パソコンごとにRPAをインストール

デスクトップ型RPAの特徴:パソコンごとにRPAをインストール

デスクトップ型RPAの最大の特徴は、RPAソフトを直接パソコンにインストールすることで、個人または特定の業務を自動化できる点にあります。

パソコンごとの作業単位で業務を自動化するため、各従業員が自身の業務に最適な自動化プロセスを設定し、運用することができます。業務の特定のニーズに合わせてカスタマイズできるため、個人や部門での効率化の最大化を図れます。
また、サーバー環境の構築や大幅なシステム変更が不要で、手軽に始められることも特徴です。

ライセンス形態について

デスクトップ型RPAを導入する際、各パソコンにRPAのソフトウェアをインストールする必要がありますが、必ずしもパソコンごとにライセンス費用が発生するわけではありません。
実際には、RPAツールのライセンス形態には主に2種類あり、企業のニーズや使用状況に応じて選択する必要があります。

例えば、「1ライセンス1PC」で提供されているライセンス形態は、購入したライセンス数分のパソコンにのみRPAツールをインストールして利用することができます。このシンプルなライセンス形態は、特定のデバイスでのみ自動化を行いたい場合に適しています。

もう一つは、「1ライセンスで複数台のインストールが可能だが、同時実行は1台のみ」というタイプで、フローティングライセンスとも呼ばれています。このライセンス形態では、1つのライセンスで複数のパソコンにRPAツールをインストールできますが、自動化プロセスを同時に実行できるのは1台のみという制限があります。複数のデバイスで作業を行うが同時には実行しない、または複数のメンバーで利用したい場合に有効です。

2. 個人や部門単位の業務を自動化

デスクトップ型RPAの特徴:個人や部門単位の業務を自動化

各パソコン内でRPAが動き作業を自動化する仕組みのため、個人や小規模なチーム、部門単位での業務の自動化に適しています。

簡単な設定で、データ入力・転記作業、集計作業、データダウンロードなど日々の繰り返し作業や時間を要する作業を自動化し、従業員がより価値のある仕事に集中できるようになります。これにより、小規模でも効果的な業務改善が実現可能です。

また、社員数が少ない小規模な企業の導入や初めての導入で、スモールスタートで試してみしたいという場合にも有用です。

3. 低価格・短期間での導入、運用が可能

デスクトップ型RPAの特徴:低価格で短期間での導入・運用が可能

デスクトップ型RPAは、パソコンにRPAツールをインストールするだけですぐに運用を始められる手軽さが特徴です。

また、サーバー型やクラウド型のRPAに比べて低コストで導入することが可能です。専用のサーバー設備や高額なライセンス料が不要で、月額数万円から始められるため、特に中小企業や初めてRPAを導入する企業、コストを抑えたい企業にはおすすめです。

4. 専門知識やプログラミングスキルが不要

デスクトップ型RPAの特徴:専門知識やプログラミングのスキルが不要なツールが多い

デスクトップ型RPAの場合、プログラミングスキルや専門的なITの知識がなくても直感的且つ簡単にRPAを作成できるツールが多いため、担当者自身が自らの業務を効率化することが可能です。エンジニアやIT部門が不在でも扱えるため、現場の業務改善を迅速に行うことができます。

5.クラウドからローカル環境のアプリケーションまで対応

デスクトップ型RPAの特徴:クラウドサービスからローカル環境のアプリケーション・システムまで操作が可能

デスクトップ型RPAは、

  • Webブラウザ
  • 社内サーバー
  • ローカル環境・ネットワーク

での作業全てを自動化することができます。

そのため、クラウドサービスやExcelなどのデスクトップ上のローカルアプリケーションから、APIが公開されていない独自システムやレガシーシステムに至るまで、幅広いソフトウェアを操作することができます。
これにより、企業は既存の業務アプリケーション内での複雑な作業に対しても、柔軟に自動化を実施することが可能になります。

デスクトップ型RPAのメリット5つ

デスクトップ型RPAを導入することのメリットとして、業務効率化による生産性向上、エラーの減少と生産性向上、コスト削減、従業員の精神的負担を軽減できる、すぐに効果・成果が出やすいことが挙げられます。
本章ではそれぞれのメリットを解説してきます。

業務効率化による生産性向上

デスクトップ型RPAは、繰り返しや定型的な作業を自動化することで、手作業による時間と工数を削減し、業務の効率化を実現できます。
これにより、従業員はより創造的で価値の高い業務に集中することが可能になり、企業の生産性が向上します。

業務を自動化することで、作業の処理速度が向上し業務フローがスムーズになるだけでなく、業務のオペレーションを見直すきっかけにもなり、更なる業務の効率化にもつながります。

エラーの減少と作業品質の向上

RPAは正確に処理することができるため、入力ミスや記入漏れなどの人的ミスを大幅に減少させることができます。長時間の定型作業における疲労や注意散漫によるミスがなくなるため、成果物の品質が一貫して保たれ、リスク低減にも貢献します。
また、品質が向上することで顧客満足度の向上にもつながります。

コスト削減

デスクトップ型RPAの導入により、作業時間と工数を短縮することで人件コストの削減が実現します。また、業務量が増加しても、RPAによる自動化によって新たな採用やそれに伴う教育コストの削減が可能です。
デスクトップ型RPAは、運用コストも低く抑えられるため、特に定型業務の自動化において高いコストパフォーマンスを発揮します。

従業員の精神的負担を軽減できる

繰り返し行われる単調な作業や締め切りのあるタスクから解放されることで、従業員の精神的負担が大幅に軽減され、仕事への満足度が高まります。
自動化によってストレスを引き起こす作業が削減されるため、従業員は今まで時間を割けなかった価値の高い業務や、やりたいと思っていたけれどできていなかった業務に時間を充てることが可能になります。これにより、より充実感を持って業務に取り組むことができるようになります。

すぐに効果・成果が出やすい

デスクトップ型RPAは、パソコンにインストールするだけですぐに利用できる手軽さと、RPAの作成が比較的簡単に行えるため、導入直後から業務の自動化を行うことが可能です。

また、現場担当者が抱える定型作業や特定の業務を自動化することから、短期間で効果や成果を実感できるという大きなメリットがあります。
初期の簡単な業務から自動化をスタートし、段階的に自動化の範囲を拡大していくことで、効率的に業務改善を推進できます。

デスクトップ型RPAのデメリット

デスクトップ型RPAは、業務の自動化と効率化を実現する強力なツールですが、その利用にはいくつかのデメリットもあります。
特に「組織全体での利用の難しさ」と、「RPA稼働中のパソコン占有」について解説します。

組織全体での利用が難しい

デスクトップ型RPAは、一般的に個別のパソコンにインストールされ、特定のユーザーの業務プロセスを自動化するために設計されています。

各ユーザーが独自にRPAを設定し管理するため、組織全体での一貫したプロセス改善や管理の観点から見ると、統制が非常に難しくなります。また、異なる部署やチーム間での自動化プロセスの共有や統合が困難となり、最終的には効率性や生産性の向上という目的から逸脱する可能性があります。

大規模な自動化を目指す場合、より集中的な管理が可能なサーバー型やクラウド型のRPAの方が最適です。

RPA稼働中はパソコンを占有する

もう一つの重要なデメリットは、デスクトップ型RPAが稼働中にパソコンのリソースを大きく占有することがある点です。特に、複雑なタスクを自動化する場合、RPAの実行には相応の処理能力が必要となり、その間は他の作業が行いづらくなることがあります。
また、RPAの処理中に人がパソコンを動かしてしまうとエラーの原因にもなりかねません。
そのためRPAロボットが稼働している間は他の作業が難しくなります。

稼働スケジュールの調整やRPA用のパソコンが必要になることがありますので、注意が必要です。

デスクトップ型RPAの対象業務

デスクトップ型RPAはデータ入力・転記作業やデータ集計・加工、メール処理など定型的で繰り返しの作業に最適

デスクトップ型RPAは、特に定型的で繰り返し行われる業務プロセスの自動化に適しています。以下に、デスクトップ型RPAが特に適している対象業務の例を挙げて説明します。

データ入力・転記作業

システムへの顧客情報の入力作業、請求書データの会計ソフトへの転記作業、その他伝票や帳票のデータ入力など、手作業でのデータ入力は時間がかかり、人的ミスの発生リスクも高い作業です。RPAを活用することで、これらの作業を自動化し、時間を節約しつつ人的ミスを削減できます。

帳票や伝票が紙の場合でも、AI-OCRを活用すれば印字された情報や手書き文字をテキストデータ化してくれるためRPAと併用して利用している企業も多いです。

データ集計・加工

RPAによりシステムからデータを抽出した後、売上や注文データを店舗や施設ごとに集計したり、複数のファイルを一つに取りまとめたり、データ同士を突合させたりと、加工・編集を行うところまで一貫して自動化することが可能です。

レポートの作成

売上レポートや在庫状況レポートの作成など、定期的に作成するレポートは、データの収集と整理に多くの時間を要します。RPAを活用することで、必要なデータの自動収集・整理を行い、レポートを自動生成できます。

メールの自動処理

顧客からの問い合わせメールへの自動返信、作成したファイルをメールに添付し特定の宛先に送信、メールの添付データを特定のファイルへ保存するなど、メールに関する作業を効率的に処理することが可能になります。

ファイル操作

日次のバックアップ作業、ファイルの自動整理など、定期的に行うファイルのバックアップや、特定のルールに基づいてファイルを作成・変更・削除するなどの作業をRPAで自動化することができます。

ウェブスクレイピング

競合他社の商品価格の定期的な収集、市場調査のためのデータ収集など、ウェブサイトからの情報収集は手作業では大量の時間と労力がかかります。RPAでこれらの情報収集を自動化し、効率的にデータを収集できます。

デスクトップ型RPAは、時間がかかり、人的ミスが発生しやすい繰り返しの業務を自動化することで、業務の効率化を図ることができます。自動化を検討する際は、上記の対象業務を基に、自社の業務プロセスの中で最も時間とコストを削減できる分野を特定することが重要です。

導入・活用されている部門は?

デスクトップ型RPAは定型的で繰り返し作業の多いバックオフィス部門での導入が多い傾向にあります。
例えば、

  • 経理・財務部門
  • 管理・総務部門
  • 人事・労務部門
  • 調達・購買部門
  • 製造・生産部門
  • 生産管理・品質管理部門
  • サポート・カスタマーサクセス部門

などに導入されています。
小規模チームの場合、情報システム部門やDX推進部門でも運用されています。

デスクトップ型RPAが向いている企業

デスクトップ型RPAの導入に向いている企業として、

  • 初めてのRPAを利用するため、まずはスモールスタートで試してみたい場合
  • 担当者ごとや部門内など小規模での利用を考えている場合
  • 現場の担当者自身がRPAを運用したい場合
  • プログラミングや専門知識を持った担当者がいない場合
  • 短期間で成果実証を出したい場合
  • WebブラウザだけでなくExcelや社内システム、業務アプリケーションとの連携もしたい場合

という企業様におすすめです。

デスクトップ型RPAとサーバー型RPA、クラウド型RPAとの違い

RPAは基本的に「サーバー型」「デスクトップ型」「クラウド型」の3種類に分けられますが、主な違いを簡単に説明すると、サーバー型は、自社サーバーにRPAをインストールするタイプ、デスクトップ型は個人または特定のパソコンにRPAをインストールするタイプ、クラウド型RPAはクラウドサービスとしてRPAが提供されているタイプで、それぞれ特徴や対象業務、利用規模感が異なります。
詳しくは下記の表を参考にしてください。

swipe
サーバー型 デスクトップ型 クラウド型RPA
特徴 ・自社のサーバーにRPAが設置され、管理・実行指示はサーバー側で行う。
・各クライアントPCと接続することで業務を管理・自動化し、大量のデータを処理できる。
・IT管理者が一元管理。
・個人または特定のPC上で作業を自動化。
・端末ごとに違う処理が可能。

・PC1台に対しロボット1体
・クラウドサーバー上でRPAが稼働。
・Webブラウザ上の作業を自動化。
・3種類の中で比較的安価。
作業範囲 ・Webブラウザ
・社内サーバー
・ローカル環境
での作業すべて可能
・Webブラウザ
・社内サーバー
・ローカル環境
での作業すべて可能
Webブラウザなどのクラウド上の作業のみ
運用規模と利用者 大規模
・会社全体
小規模~中規模
・部門
・担当者レベル
小規模~大規模
・部門
・担当者レベル
導入ハードル
費用・コスト 高額 低額 低額~高額

サーバー型RPA、デスクトップ型RPA、サーバー型RPAのそれぞれの特徴や違いを比較した記事は、下記の関連記事をご参考ください。

デスクトップ型RPAの導入成功事例

本章では、デスクトップ型RPAを導入して成功された弊社のお客様の事例を紹介いたします。

【BtoCサービス】株式会社日本旅行

株式会社日本旅行

国内旅行・海外旅行を扱う総合旅行会社の日本旅行様では、人手による作業が多く業務が逼迫していたことから、業務効率化を現場レベルでどう推進していくかが課題でした。個人の工夫・業務の棚卸レベルでは効果が薄いと感じ、抜本的な改善を必要としていたことからRPAを検討。

「最低利用期間1カ月」「ライセンスの安さ」「簡単な操作(録画ボタン)」「現場担当が使える」点に惹かれ、RoboTANGOを導入されました。

RPA導入後は、日次で発生する顧客リストの作成から取引先への共有まで一連の流れを自動化、さらに商品プランの販売化作業・売止め作業や、社内システムを使った単純業務を自動化するなど、部門内の多岐に渡る業務を自動化されております。
結果、入力ミスやタスク漏れのリスクが軽減し、1ヶ月あたり100時間以上の業務短縮に成功されました。期日が発生する作業を自動化したことにより、本来のやるべき業務に集中でき、従業員の精神的負担・プレッシャーも軽減されたとのことで副次的な効果も感じていただいております。

【製造業】光洋陶器株式会社

光洋陶器株式会社

ホテル・レストランの業務用食器を中心に1,2000点を生産・販売されている食器メーカー、光洋陶器様では、業務の属人化や簡易業務にかかる手間と時間、さらには社内リソースの不足による定型業務の外注など、複数の課題を抱えていました。

これらの課題を解決するために、RPAを検討。
「録画機能」、「操作性」、「1ライセンスで複数のPCで使用可能なフローティングライセンス」、「RPA作成の容易さ」といった点に魅力を感じ、RoboTANGOを導入しました。

RoboTANGOの導入により、ECサイトの在庫状況更新、システムからの印刷作業、売上管理データの作成、ECサイトの品番変更、電子帳簿保存法への対応といった様々な業務を自動化し、その結果、月40時間以上の工数削減を実現しました。
また、指定した時間に自動で業務を実行することで、業務の中断がなくなり、従業員はより集中して作業に取り組むことが可能になりました。さらに、RPAは時間外でも稼働可能なため、顧客サービスの質が向上し、顧客からの評価も高まったとのことです。

【医療・福祉業】医療法人社団平郁会

医療法人社団平郁会

東京・神奈川・千葉を中心に17の在宅医療・訪問診療クリニックを展開されている平郁会様では以前、RPAロボットの構築・保守を外部に委託していたものの、電子カルテのシステムアップデートの度にRPAロボットのメンテナンスが発生しており、依頼するのに都度時間と工数を要していました。「自分たちで運用できるRPAを導入したい」と考え、簡単な操作性とフローティングライセンス、サポート体制を理由にRoboTANGOを導入。また、電子カルテ周りで紙媒体を多く扱っていることからAI-OCRもあわせて導入されました。
RPA導入後は電子カルテへのデータアップロードや入力・転記作業、処方データの抽出、入金情報の突合・消込作業などさまざまな部門の業務を自動化し、RPAとAI-OCR導入で年間1,800時間の作業時間削減に成功されました。

【不動産業】株式会社エステム管理サービス

株式会社エステム管理サービス

マンションやビルの不動産管理を行うエステム管理サービス様は、マンション・ビルの管理業務で発生する定型的な事務作業・経理業務を手作業で行っており、従業員の作業の負担が増大してしまっていることや、金額を取り扱う業務におけるヒューマンエラー防止について課題を抱えており、RPAを検討されました。

複数人でRPAロボットが作成できる点やコスト面、簡単な操作性からRoboTANGOをお選びいただき、紙媒体の取り扱いも多かったことからあわせてAI-OCRも導入いただきました。

口座振替用紙の登録業務と、請求書の入力作業においてAI-OCR×RPAを活用し、紙媒体の文字データ化からシステムへの入力まで一連のプロセスを自動化されました。
その他、駐輪場や駐車場の申込・解約の入力処理をはじめシステムからの印刷業務をRPAで自動化。今まで定型作業のほとんどが手作業だったものがRPAで自動化できたことで大幅に業務効率化が進み、部署全体での残業時間削減にも成功しました。

デスクトップ型RPAツールの選び方

市場にはさまざまなRPAツールが存在し、それぞれ異なる特性や機能を持っています。適切なツールを選ぶことは、自動化の成功に直結します。ここでは、デスクトップ型RPAツールの選び方について、重要なポイントをいくつか紹介します。

1. 費用

RPAツールのコストには、初期導入費用、月額または年間のライセンス費用、追加機能やアップグレードに関わる費用などツールごとによってかかる費用が異なります。また、導入支援やサポートにかかる費用も考慮する必要があります。
全体的なコストを見積もり、予算と投資対効果も含めて検討しましょう。

2. 機能と互換性

比較検討するRPAツールが求める機能を備えているか、そして既存のシステムやアプリケーションとスムーズに連携できるかを確認します。
必要な自動化機能が全て含まれているか、逆に機能が過剰すぎないか、特に重要なプロセスに対応できるかチェックしてみてください。

3. ユーザーフレンドリーさ

RPAツールの使いやすさは、導入の成功と従業員の受け入れやすさに大きく影響します。
デスクトップ型RPAの場合はプログラミングスキルがない現場の担当者が多いため、技術的な専門知識がないユーザーでも直感的に操作できるかどうかの確認が必要です。そのため、無料トライアルを利用して、実際に使いやすさや操作感を試すことをおすすめします。

4. サポート体制

ヘルプサイト・ヘルプデスクはあるか、問題が発生した際に迅速に対応を受けられるか、サポートが受けられるならどのような体制になっているのか、RPAの作成支援があるかなど、サポート体制を確認しておきましょう。

おすすめデスクトップ型RPAツールの比較5選

本章では、おすすめのデスクトップ型RPAツールを7つ紹介し、それぞれの特徴を比較します。なお、各ツールの詳細情報は、公式サイトや最新のユーザーレビューを参照してください。

【無料】Power Automate Desktop

Power Automate Desktop(パワー・オートメイト・デスクトップ)


Power Automate Desktop(パワー・オートメイト・デスクトップ)icon image
」は、Microsoft社が提供するデスクトップ型RPAツールで、Microsoft Power Automateの一部として提供されています。Windows 10 および Windows 11 ユーザーであれば、無償で利用することが可能です。

Microsoft製品であるため、Office 365、Dynamics 365、AzureといったMicrosoftの製品やサービスとシームレスに連携することができ、且つ分かりやすくシンプルなGUIでユーザーが自動化のワークフローを簡単に作成できるように設計されています。

無料のデスクトップ型RPAとしても有名ですが、ローコードツールのため、若干の知識は必要です。

費用・プラン

プラン 初期費用 月額費用
無償版 0円
Power Automate プレミアム ¥1,880円/ユーザーあたり
Power Automate プロセス ¥18,750円/ボットあたり

UiPath Platform

UiPath


UiPath Platform(ユーアイパス・プラットフォーム)icon image
」は、グローバルに展開している大手エンタープライズ向けのデスクトップ型RPAです。

UiPath PlatformにはAIが搭載されていたり、UiPath Orchestratorを使用することで複数のRPAロボットを管理・監視し、効率的にタスクを割り当てサーバー型RPAのように利用したりすることができ、デスクトップ型RPAの中でもハイスペックなツールです。

個人利用であれば、開発と実行機能を無償で利用することが可能です。

費用・プラン

プラン 初期費用 月額費用
Free
(個人利用向け)
0円 0円
Pro $420
Enterprise 要問い合わせ

WinActor

WinActor(ウィンアクター)


WinActor®(ウィンアクター)
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」は、NTTグループが開発した国産のデスクトップ型RPAツールです。8,000社以上の導入実績があり、日本国内でも広く利用されています。
サンプルシナリオをダウンロードして使うことで、さまざまな製品・サービスと連携したシナリオを簡単に作成することができます。

また、SalesforceやBoxなどのクラウドサービスとのAPI連携も可能です。

プログラミング要素を極力排除し初心者でも利用しやすいツールではありますが、若干の知識は必要です。

費用・プラン

ノードロック(1PC1ライセンスタイプ) 初期費用 年間費用
フル機能版 908,000円/台
実行版 248,000円/台

RoboTANGO

「RoboTANGO(ロボタンゴ)」

RoboTANGO(ロボタンゴ)icon image」は中小企業600社以上の導入実績がある国産RPAツールです。主に製造、卸売・小売、建設・建築、物流・運輸、医療・福祉、士業、不動産での導入が多く見られます。
1ライセンスで複数のパソコンに利用できるフローティングライセンスを標準提供しており、月額5万円と低価格で利用することが可能です。全くプログラミングの知識がない方でも分かりやすい操作性と録画機能によって簡単に作成することができます。
AI-OCR「DX Suite」や、iPaaS、Chatworkとの連携ができるのも特徴です。

費用・プラン

プラン 初期費用 月額費用
基本プラン 100,000円 50,000円/ライセンス
リモレクプラン 150,000円 80,000円/ライセンス

※価格は税抜きです。

Robo-Pat DX

Robo-Pat(ロボパット)


Robo-Pat DX(ロボパットDX)icon image
」は、株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供する国産のRPAツールです。
分かりやすい操作画面のため、プログラミングやIT知識がなくても初心者でも簡単にRPAを作成することが可能です。
また、Robo-Patでは、オフライン環境でも利用できることから、インターネットがつながっていないパソコンでの業務も自動化することが可能です。
導入企業には専属の担当者がつき、個別にサポートしてくれるのも特徴です。

費用・プラン

プラン 初期費用 月額費用
フル機能版 120,000円/ライセンス
実行専用版 40,000円/ライセンス
レンタルRPA
※フル機能版
19,800 円
※2泊3日

デスクトップ型RPAまとめ

デスクトップ型RPAは、特にルーティン業務やで繰り返し作業を自動化することに優れ、従業員の業務効率の向上、エラーの削減、コスト削減など、企業にとっても大きなメリットをもたらします。
初めてのRPA導入にあたってはスモールスタートではじめ、徐々に自動化の範囲を拡大していくことが推奨されますが、そのファーストステップとしてデスクトップ型RPAは最適です。

デスクトップ型RPAの導入は、企業のDXを加速させ、競争力を高めるための重要なステップです。業務効率の向上だけでなく、従業員の働きがいの向上や、顧客サービスの質の向上にも貢献します。

導入を検討する際には、本記事で提供したポイントを参考に、自社のニーズに最適なRPAツールを選択し、業務プロセスの効率化と革新を目指してください。