この記事を書いた人
スターティアに営業として入社後、同年グループ会社のスターティアラボにて約300社のホームページのコンサルティングを担当。 2018年事業部の分社化によりMtame(エムタメ)に転籍。2019年よりスターティアレイズにてマーケティングに従事。
ツールの種類は大きく3つ
RPAツールは大きく3種類にわけることができます。まずはそれぞれの種類の特徴を解説します。
サーバー型の特徴とは
サーバー型は社内のサーバー内にRPAをインストールし、運用します。サーバー内にRPAソフトを置くことで、社内の複数の端末でRPAを稼働させられます。デスクトップ型よりも対応業務の範囲が広く、価格が高い点が特徴です。
デスクトップ型の特徴とは
デスクトップ型はPCにソフトをインストールし、ロボットを稼働させるRPAツールです。インストールした端末でのみRPAツールを使用できるため、小規模な企業や組織に向いています。ライセンス料は比較的安価で、無料のフリーソフトもあります。
クラウド型の特徴とは
クラウド型はクラウド上にあるRPAによって業務を自動化する方法です。PCやサーバーにRPAソフトをインストールする必要がないため、いろいろな端末や環境で業務の効率化を図れます。
サーバー型RPAツールのメリット・デメリット
ここからは種類別のメリット・デメリットを解説します。
メリット
サーバー型RPAツールのメリットは社内の複数の端末で同時にRPAツールを稼働できることです。導入することで、全社的に業務を自動化し、大きな効果を実感できるでしょう。
社員数や業務にかかる時間が多く、社内全体でRPAツール導入を進めていきたいという企業に向いています。
デメリット
サーバー型RPAツールのデメリットは導入コストが大きくなりやすいということです。デスクトップ型よりも大規模な業務効率化を図っていくために活用したいRPAの種類だといえます。
小さな組織でRPAツールを使ってみようと考えている企業には向いていないでしょう。
デスクトップ型RPAツールのメリット・デメリット
次にデスクトップ型RPAツールについてです。
メリット
デスクトップ型RPAツールのメリットはPC1台から導入でき、導入コストやライセンス料を抑えられるという点にあります。あまりコストをかけずにRPAをスタートしたいという企業にとって最適な種類です。
小規模な組織や事業所で専用端末を設けてRPAをスタートしたいと考えている方に向いているでしょう。
デメリット
デスクトップ型RPAツールのデメリットは自動化できる業務範囲や量が限られるという点です。デスクトップ型RPAツールは1つのPC内で稼働するため、自動化できるのはPC上での処理に限られます。
さまざまなシステムやWEBサイト、PC内のソフトを組み合わせるような処理には向いていない種類です。
クラウド型RPAツールのメリット・デメリット
最後にクラウド型RPAツールについてです。
メリット
クラウド型RPAツールのメリットはWEB上のクラウドにあるRPAツールを使用するため、RPAソフトのインストールが不要な点です。RPAツールがクラウド上にあることで、より自由度高くRPAツールを使用できます。
端末や場所に左右されずにRPAツールを活用したいという方に向いているでしょう。
デメリット
クラウド型RPAツールのデメリットはWEB上のクラウドにRPAソフトがあることでネット環境がなければ、RPAツールが稼働しない点です。ネットワーク障害が発生した際には、RPAによって自動化していた後の工程が滞る恐れがあります。また、デスクトップ画面にあるソフトの操作など、社内独自のシステムでは利用できない場合が多いです。
業務内容とおすすめツールの種類
3つの種類のRPAツールにはそれぞれに向いている業務があります。業務内容ごとにおすすめツールの種類を紹介します。
コストを抑えたい場合はデスクトップ型がおすすめ
導入コストを抑えられるデスクトップ型RPAツールは単独端末で完結する業務の自動化に向いています。単純な反復作業の自動化によって業務を効率化することが可能です。
<デスクトップ型RPAツールに向いている業務>
・データ入力
・コピーペースト作業
・ファイルPDF化 など
数百人規模の導入の場合はサーバー型がおすすめ
サーバー上で稼働し、複数の端末で処理が可能なサーバー型RPAはデータを蓄積し、精度を上げていく業務に向いています。社内システムとの連携が必要な処理についても対応可能です。
<サーバー型RPAツールに向いている業務>
・社内システムへのデータ登録
・顧客情報の集約
・画像認識(AI-OCRとの連携)など
WEBブラウザの利用が多い場合はクラウド型がおすすめ
WEB上の操作を自動化したいという場合はクラウド型RPAツールが最適です。情報の検索や登録といった作業もロボットに記憶させ、自動化できます。
<クラウド型RPAツールに向いている業務>
・WEBアプリケーションでの受発注処理
・受信データの自動保存
・特定情報の検索と集約 など
まとめ
RPAツールは2019年頃から急速に企業に普及し、各ツールの導入企業一覧のページには大手から中小まで様々な企業の名前がならんでいます。ベンダー各社は導入セミナーを開催し、RPA関連の資格を持つ人材に対する求人も日々増加中です。
今後もRPAは種類の増え続けることが見込まれます。自社にとって最適なRPAツールを活用するためには種類の違いや特徴をしっかり把握することが大切です。この記事がRPAツールの違いを理解する参考になれば幸いです。
自社にとって最適なRPAの選び方について詳しく知りたいという方は下記ボタンよりRPAツールの選び方についての記事をご覧ください。